ありがとうメッセージコンテスト
手書きだから伝わる想い、万年筆だから伝えられる想い・・・相手を想い文字を綴る時間は相手への心を綴る時間です。心と心を、心の軌跡を結ぶ「ありがとう」のメッセージを募集いたしした。心温まる素敵な作品を多数ご応募頂きまして、誠に有難うございました。厳正なる審査の結果、2010年優秀作品は下記の通り決定いたしました。
ハートライン賞

受賞者 小西 桂子さん

ハートライン賞

ひとり娘に

いつもです

26歳で嫁ぐ迄、耳の聞こえない私達を助けてくれました。私達の大切な宝です。娘を思う気持ちを心から伝えたい。
→審査評
あなたが生まれてくるまで私たちは何度、自問したことだろう。「あなたを産んでいいのか」と。その不安・怖れを吹き飛ばすかのように、あなたは「もみじのような小さな手」で、私たちに希望を与えてくれました。飛行機が飛んでいる彼方にあなたが元気でいると思うだけで私たちは幸せだよ――。かけがえのない本当の幸せとは何なのかを深く考えさせられました。

日本郵便株式会社賞

受賞者 深澤 美穂子さん

日本郵便株式会社賞

息子に

雨が降っていた帰り道に

自転車で雨に降られて帰っていた道中、息子だけ入るように傘を差し出すと、息子が言った言葉により感謝の気持ちがこみ上げました。
息子の優しさが伝わり、私のもとに生まれてきてくれたことに深く感謝した出来事です。
→審査評
幼子が一生懸命ママの腰に手を回しながら、ママを思いやる。傘をさしても頬に雨はあたる。でも、雨のお陰で我が子に涙を見られなくてすんだ。そんな情景が手に取るように浮かんできます。そして私にははっきり見えてきます。必死にお母さんに抱きついている子の胸に、母の感謝の思いは確実に届いていることを。

入賞

受賞者 吉田 美穂さん

入賞

父に

30代で私がウツ病となり引きこもった時、常に心を配り、手を差しのべてくれました。
今はアルツハイマーでグループホームに入所しています。

私が自分に自信を無くし苦しんでいる時、まわりは年金生活の父に頼っている私を非難しておりましたが父だけは「働くようになったら返してくれれば良い」と経済的に支援してくれました。
今はグループホームに入所しておりますが、3年自宅介護をしている折、常に「僕のことはいいから自分の人生を生きなさい」と言ってくれました。「1000円で好きな物を」というのも、父としては「10000円で好きな物を」と言っているつもりなのだと思います。
いつも「僕はいいから」と私のことを気遣ってくれる父です。それはアルツハイマーが進行しても必ずやさしい言葉をかけてくれます。
→審査評
「1000円」に込められた父の愛、それを受け止める娘の万感の思い。辛い体験で結ばれた心の絆があったからなのでしょう。

入賞

受賞者 久保田 かほりさん

入賞

11月30日(母の退職予定日)

お疲れ様の記念品と一緒に
→審査評
そうなのです。昔はみんな手作りだったのです。食べ物ひとつひとつに「母の味」があったのです。そしてそれはあなたに確実に引き継がれているのです。

入賞

受賞者 武井 伴幸さん

入賞

妻(里美)へ

妊娠中の今。

妊娠したけど、妻が病気を患っていることが判明した。
そんな中妻の一言で自分の考え方を変えてくれた。
言葉では流されてしまいそうな今の気持ちを文章にして伝えることにしました。本当の気持ちを。
→審査評
我が子をお腹に持つというのは、とても強いものなのですね。きっとさまざまな困難を乗り越えていくことでしょう。

入賞

受賞者 藤井 三津子さん

入賞

母に

片付けをしていると〜ありがとうを贈ろう〜大募集のリーフレットが出てきた。「ありがとうの言葉を伝える」・・・。今、私があるのは多くの方に支えられてきたおかげで、ありがとうを伝えたい人は数多くいる。でも、よく考えてみると、私が今こうして在るのはやはり母のおかげです。
あらためて思いおこすと、母が亡くなってから30年。母とすごした年数と同じ年数が過ぎた。その間、子どもたちも成人しおかげさまで結婚。孫にも恵まれ、私は今おばあちゃんになっている。孫は、ちょうど母が亡くなった時の娘の年と同じ。これもこの企画がめぐり逢わせてくれたのかもしれない。そういえば、きちんと母にありがとうを言葉にしていなかった。この企画に出会えたのもご縁だろう。この企画を通して母に「ありがとう」を伝えようと思い、応募した。
→審査評
子どもたちが独立し、退職を迎えようとして、静かにめぐらす母の一生、母の日常。しみじみとお母さんに感謝している気持ちが伝わってきます。


【総評】
 今回は150通を超える応募がありました。皆さんとても辛い体験をお持ちです。その中で抱いた「ありがとう」の気持ちです。150通は困難を克服した記録でもあります。「ありがとう」と思い、綴ることができることはすばらしいことだとつくづく思います。それに賞や順位をつけるなどということは不遜なことなのかもしれません。お許しをいただきたいと思います。