ありがとうメッセージコンテスト
手書きだから伝わる想い、万年筆だから伝えられる想い・・・相手を想い文字を綴る時間は相手への心を綴る時間です。心と心を、心の軌跡を結ぶ「ありがとう」のメッセージを募集いたしした。心温まる素敵な作品を多数ご応募頂きまして、誠に有難うございました。厳正なる審査の結果、2010年優秀作品は下記の通り決定いたしました。
ハートライン賞

受賞者 中野 雄介さん

ハートライン賞

祖母(おばあちゃん)

「介護福祉士」免許取得過程
そして今でも家事全てが祖母(81才)

小学生の頃、LD児(学習障害)と診断された。成長するにあたって健常者とのギャップひどくなるばかり。でもそんなことで悩んでいられなかった。
俺が中3時、父が家出した。それ以来、祖母が同居してくれ家事全てをこなしてくれた。その頃、姉が鬱を発症、未だ治療ならず。
そんな環境だったから介護の道とすすんだ。しかし、専門学校では仲間の何十倍もの努力・忍耐・根気が必須の俺。それを知ってか、祖母は身を粉にして俺の為に自ら高齢者モデルとなり、指導くり返してくれた。今現在、プロとして働けているのは祖母の尽力によるものだ。
→審査評
学習障害、父の家出、姉の病気など三重苦、四重苦を抱える孫を、ひたすら信じ、辛抱強く激励するお祖母さんに、「日本の母」の原型を見ました。お祖母さんへの、この深い「ありがとう」の気持ちがある限り、どんな困難も乗り越えられることでしょう。

郵便事業株式会社賞

受賞者 鎌田 なお子さん

郵便事業株式会社賞
夫の仕事に敬意を評して、伝えたいメッセージなんです
→審査評
日頃家族から頼りない夫、父親と思われている我が身だけに、「自衛官の夫は誇りだ」の言葉はいっそう輝いて迫ってきました。この震災で、肉親を誇りと思う人たちはいっぱいいたに違いないと思いました。

入賞

受賞者 新田 知枝さん

入賞

母へ

いつでも、どんな時でも。

母への感謝は誰でも持っていて、しかし伝えづらい。
それは、母を思う心が、母が子を思う心に遠くおよばないから。
親となってそのことに気付き、同時に感謝の気持ちも強くなりました。
どうしたら、精一杯に伝えられるか…。
スペシャルありがとうの言葉を見つけたら、すぐにでもそれを母に贈りたいです。
→審査評
どんなに感謝しても、感謝し尽くせない。その溢れるばかりの気持ちが「『ありがとう』の最上級系」の表現に溢れています。私も必死に「スペシャルありがとう」の言葉を探したいと思います。

入賞

受賞者 藤野 実玲さん

入賞

大好きだったひとに

失恋した時

自分の気持ちを伝えられず後悔していたので、最後にせめて感謝の気持ちを伝えたくてこのメッセージに込めました。
→審査評
あの時ああ言えばよかった、こう言えばよかった。人生とはそんな後悔の積み重ねなのでしょうね。でも、その気持ちがあるからこそ、人はよりよく生きられるのだと思いますよ。

入賞

受賞者 久保田 かほりさん

入賞

主人に

結婚記念日に

普段は照れもあり、「感謝する事なんて何もない」と言っていますが、今年は出会ってから20年、結婚して10年と一つの節目なので、今まで絶対に言わなかった感謝の言葉を伝えたい。
→審査評
そうなんですよ。男はいざという時、とても強いものなのです。と、私も言いたい気持ちに駆られました。あなたから「ありがとう」と言われた時、どんな顔をされるか、私も知りたい気持ちでいっぱいです。

入賞

受賞者 佐藤 玲子さん

入賞

母親

2011年4月から

私に心配かけさせないようにと月に1回、母親が自分の笑顔の写真を送って来てくれる。
最初は何でかな、と思っていたけれど最近になってそれは母親なりの気遣いだと分かった。
→審査評
「私のことは何の心配もいらないよ。一日一日を大切に、精一杯生きなさい」。笑顔の写真に込められた、そんなお母さんの祈りにも似た気持ちがひしひしと伝わってきます。娘に正確に受け止められていることをお母さんはきっと喜んでいると思います。

入賞

受賞者 渡辺 典明さん

入賞
先の大震災で妻の両親、妹夫婦とその長男を亡くしました。小5の甥一人残り義姉に預ってもらい育ててもらっています。生前仙台の両親に物心両面より援助していただきながら御礼を伝えられないままお別れとなってしまっており、今回丁度良い機会を頂いたので応募しました。
万年筆は大好きで7本持っています。
→審査評
亡くなった方に誓うということは神に誓うと同じように重いものだと感じました。顔を上げ、前を向いて歩く日の一日も早く来ることを心から祈っております。